FACTA阿部重夫の怪文書

元選択出版編集長、阿部重夫からの怪文書とは。

湯浅正巳との付き合いは、もう何年になるのだろうか?・・・・・・

湯浅正巳との付き合いは、もう何年になるのだろうか?本当に長い年月を二人で歩いてきたと思う。「貴方は、今日の選択出版を作り上げた最大の功労者です。」湯浅正巳から送られた感謝の言葉を有り難く受取らせて頂く。そして、お互いの苦労話やこれまで湯浅正巳から依頼された様々な案件や、二人して遊んだひとつひとつを思い出しながら、「任侠の思い出話」として連載をする事にした。

今、湯浅は私(わし)に紹介した田中鐵男とどんな話しているのだろうか?

今年の桜も終わったな。もう二度と湯浅と花見を楽しむ事が出来なくなったと思うと妙に寂しいもんだな。

毎年毎年、春になると靖国神社の花見を楽しむために湯浅と出掛けていた。靖国神社の桜が湯浅の一番好きな場所だったから、毎年、田中鐵男と三人で出掛けていた。湯浅が田中と喧嘩してからは、湯浅と男二人の花見を楽しんだものだ。

yasusakura

今年の花見は、また、向うで仲直りをし、二人で楽しくやっているのかも知れないなある年の靖国神社での花見に、湯浅が新しい編集長だと言う男を連れてきた

名刺には「編集長 阿部重夫」とあった。何でも、「番町麹町日比谷東大」と言う絵に描いたようなエリートだと紹介された。

任侠の世界は腕一本だから、そんな言葉は初めて聞いたのだが「番町麹町日比谷東大」は世の中の教育ママの憧れのエリートコースらしいな。

この男、湯浅の自慢の編集長だった。湯浅の性格を熟知している私としては、この男、どのくらい持つかな?と見ていた。この夜は大人しくしていたが、妙にプライドの高い男に見えた。男が妙なプライドを持つと碌な事ないのだが………と心配したものだ。私の予測では一年か、もって二年だと見ていた。
二度目に会ったのは、麻布十番のフレンチ「レ・シュー」だったと記憶している。三度目の時は湯浅と一緒でホテルオークラの「テラスレストラン」だった。

その後、徐々に湯浅の信頼を得た阿部は湯浅と私の会に同席する機会が多くなった。しかし、私の前で平気で「こんな場面は社員には見せられない」と笑いながら言っていた。「失礼なやっちゃな」と思ったが、湯浅が大絶賛していた時でもあり、黙っておいた。この頃の湯浅は、阿部編集長を大絶賛していたな。湯浅が可愛がっていた選択AGの尾島以上に阿部を大事に扱っていたので、湯浅に何でや?と聞いてみた。

それは阿部の妙技?「盗み見」だった。

「会長。阿部は編集部員達の人心掌握術に長けているので、凄いもんだと驚いていたのですが、その理由を聞いて仰天ですよ。何と何と、深夜に編集部員のデスクの引き出しをチェックしては、個人の手紙を盗み見していたんだそうです。パソコンのメールの中身もチェックしているんですよ。社員の言動や家庭内事情まで知っているのかと不思議に思っていたのですが、その理由が分りましたよ。誰もいない深夜過ぎに帰社していたのはそのためですよ。この男、相当に役に立ちますよ」

ある日、編集部の幹部社員の母親から届いた個人の手紙を読んで、その幹部の実弟に問題があるので危険だと湯浅に報告した事から、その理由が分ったと言う。やはり東大出は考える事、やる事が違うな。

その内、自信もついたのだろうな。湯浅と私との会話にも堂々と参加してくる、面白い奴になっていた。話せば話すほど、言葉の端々に「元日本経済新聞の記者」「東大卒」の肩書を自慢する男でもあったな。まあ、そんな事はどうでもいい話だが、この男を凄いなと思った事は警察と法務省との情報のやり取りがかなりある事だったな。

日本経済新聞社時代の話をしてくれたが、何でも警視庁の捜査官と進行中の事件の情報のやり取りが出来ていたと話していた。事件の情報が取れるなら、私らにとって欲しい情報は山ほどあるでと笑いながら話したもんだ。横から湯浅が

「会長。阿部ちゃんは日本経済新聞社時代からの付き合いのある警視庁の幹部や現役捜査官とは情報のやり取りをしているんです。でも、きちんと高額な情報提供料を払うんですよ。そこが偉いですよ」

と阿部に輪を掛けた自慢話しをしていた。

私が「それは変な話しやろ。どうしてマスコミだからと言って、金で情報が買えるのか?私らも欲しいで」と言うと、会長の欲しい情報は阿保に取らせますと言ってくれた。まあ、東大出のマスコミ人は警察の使い方も上手いもんだな。阿部が面白い事を言ってた。

「マスコミに情報収集力があると言っても捜査権はないので、自分たちの情報収集力の限界に来たら、その先の情報は犬を上手く使えばいいんです」と言ってたな。阿部の言う犬とは刑事の事だった。やはり、東大出の目線では刑事も犬になるんだと、その考え方に感心した。もう一つ凄い話を思い出した。日本経済新聞社時代に、警視庁の幹部との情報交換から「津村順天堂の社長麻薬所持事件」をスクープしたと話していた。

まあ。これも自慢話だったが、事件を追う担当刑事から事件の真相は津村順天堂の社長秘書が全てを知っていると言う情報を貰い、深夜に秘書の自宅の押し掛け、日経新聞が特ダネを得たと話していた事を憶えている。

こんな情報交換が出来るのはマスコミ人の中でも自分一人だと話していた。

刑事たちも、まさか高額な謝礼金を渡した実名入りのメモが残されているとは夢にも思わないだろうな。

今、書きながら思い出したが、選択エージェンシーが厚労省との贈収賄事件を起こした時、湯浅が一番に心配したのは、警視庁の刑事や法務省らとの情報交換の見返りに謝礼金に渡していた情報提供料代の実名入りの「阿部メモ」がガサ入れで持って行かれた事だった。この厚労省事件の時、湯浅が尾島の口封じを頼みに来た事は以前の記事で書いたと思うが、厚労省の幹部への賄賂ではなく、警視庁刑事らへの渡していた情報提供料の事を喋られる事を心底心配していたな。まあ、贈収賄事件以降、新たな事件にならなかったから、「阿部メモ」は見つからなかったんだろうな。ガサ入れの時に警視庁へ持ち出された山ほどの段ボール箱は選択に戻って来たのだろうか?

今回の記事の切っ掛けは4月の中旬だったかな。週刊誌「春潮現ポ」の編集長から最近、再び「選択の怪文書」が飛んでいるのですが、ご存じですか?とご丁寧に送ってくれたので、阿部編集長との話を思い出したので記事にした。この「春潮現ポ」編集長は私が選択の連載をしているから情報提供致しましたと嬉しい事を言ってくれた。「ありがとさん」

その怪文書も添付したので、ゆっくり見てや。資料を見る⇒阿部怪文書

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です