ヤクザが牛耳る芸能界・芸能界〜ヤクザのお膝下〜・ヤクザに踊らされる芸能界

 下記の記事はアメリカのニュースサイト「デイリービースト」で取り上げられたミス・インターナショナル 吉松 育美さんとケイダッシュ谷口氏のストーカー問題。大日本新政會 総裁 笠岡和雄について書かれた記事です。
 この記事はデイリービーストの記事の和訳版です。ただし、趣旨翻訳という形式で、英文と完全に一致しているわけではありません。読みやすさという観点から和訳しております。
元記事はこちらになります→ http://www.thedailybeast.com/articles/2016/02/06/the-yakuza-are-running-japan-s-hollywood.html

暴力団組織と芸能界は長く暗い歴史がある。一人のヤクザがその全貌を遂に明らかにした。

東京 — 度重なる取り調べの効果もなく、日本の芸能界は相も変わらず組織犯罪にまみれている。その証拠に、先月も業界最大手の吉本興業が、いかがわしい『無料マッサージ』をも含むヤクザの保険金詐欺に(彼らの言い分では「そうとは知らずに」)関与していたことが発覚した。この詐欺行為で一億円以上の収益があったというにも関わらず、責任の在り処、そして処罰の対象はうやむやである。日本の日常茶飯事といったところだろう。

そんな中で一人のヤクザの親分が自ら進み出て沈黙の掟を破った。自身が奉仕していたタレント事務所が、あらゆるヤクザを使うなど手段を選ばずいかに所属タレントやメディアを脅かしていたかを事細かに明かしたのだ。

デイリー・ビースト誌にて以前も取り上げたが、吉松育美氏は日本人として50年以上ぶりにミス・インターナショナル優勝の快挙を手にした後、暴力団と関与しているとされる芸能事務所との契約を強要されるも拒んだ。その決断から彼女が身を持って学んだことは一つ:「一般的に正しい」とされる選択は日本の芸能界において、やっと手にした女王の座から引きずり降ろされ、干される結果に終わるということだった。

日本のタレント事務所は非常に厳しく弾圧的にタレント管理を行う。最近になってようやく事務所側が所属女性アイドルに異性交際を禁じることを裁判所が却下するケースがあったくらいだ。そもそも事務所側が、私生活を持ったアイドルに対して訴訟を起こした時点で束縛の凄まじさが伺える。

吉松さんの訴訟に関しては、2013年12月に日本外国 特派員協会にて本人と弁護人による記者会見が開かれ、日本最大手タレント事務所の幹部の一人に接近禁止命令を求める訴訟に至るまでの一連の経緯が説明された。

ストーカー行為を行ったとされる谷口元一氏は、渡辺謙などの国際的スターを抱える日本有数のタレント事務所、株式会社パールダッシュ代表取締役、また株式会社ケイダッシュの幹部でもある。

動画や音声テープなど十分な証拠を有する吉松氏だが、問題はミス・インターナショナル優勝以前の2012年10月、まだ小規模な事務所に所属していた時点から始まっていたという。

2012年春、元K1プロモーターである暴力団関係者が当時所属していた事務所に現れた。 そこから日本最大手タレント事務所、バーニングプロダクションに車で連れて行かれた吉松氏は、周防郁雄氏に紹介された。しばしば「芸能界のドン」と呼ばれる男である。そしてその場で吉松氏は周防氏または彼のグループに所属するよう要請された。

警察そして組織関係者によると、周防は元稲川会メンバーである上院議員の運転手としてキャリアをスタートさせた。その後バーニングプロダクションを設立し、芸能界での立ち位置を不動のものにしたが、そこに至るまでの道のりは平坦なものではなかった。

2001年5月、おそらく暴力団抗争の一貫と見られるが、バーニングプロダクションのオフィスに銃弾が打ち込まれた。そして2007年には警視庁警官が山口組と後藤組の「クライアント企業」のファイルを、ファイルシェアサイトに誤ってアップロードしてしまった際、バーニングプロダクションもこのリストに記載されていることが発覚した。

吉松氏はこのグループに関するさまざまな情報を知り、事務所に連れて行かれたことに対して「非常に居心地の悪い気分になった。周防氏が暴力団との関係を語っていると思われるような音声テープも耳にした」と語っている。

そして吉松氏がバーニングプロダクションならびにケイダッシュへの所属を拒否した後、バーニングプロダクションの関係会社役員による嫌がらせが始まった。行為は、彼女の出演する番組の収録妨害、私立探偵による自宅の監視、そして家族への脅迫文書の送付などに及んだ。

前代未聞の記者会見後、彼女への世間の支持は厚く、安倍首相夫人までもが彼女への支持を表明した。

吉松氏は谷口氏を損害賠償を求めて提訴。容疑を否認する谷口氏は名誉毀損で吉松氏を提訴し返した。法廷にてそれぞれの訴訟が続いている中、予期せぬ出来事が起きた。

神戸松浦組の二代目組長、笠岡和雄氏が、自身がバーニングプロダクション代表に雇用されていた期間に行ったさまざまな裏仕事、そして見聞きした周囲の悪意に満ちた言動を詳細に描いた陳述書を裁判所に提出したのだ。

デイリー・ビースト誌はこの陳述書を入手した上で笠岡氏インタビューに成功。ミスコン優勝者のために、なぜ自身の身を危険に晒すのか、話を聞いた。陳述書提出には過去の金銭問題にまつわる周防への恨みが動機という見方もあるが、本人は別の事情を挙げる。

11月13日付の陳述書にて笠岡氏は、自身が右翼団体のリーダー、そして松浦組二代目会長であること、さらには犯罪歴がある前科者であることを告白している。
それから陳述書提出の理由を以下のように語っている。「本訴訟の原因となった谷口氏が吉松さんに対して『自分たちの傘下に入れ、さもなくば芸能活動が出来なくなるぞ』という強要と言ってもいい要求や、それが断られた後の常軌を逸した嫌がらせやストーカー行為・圧力といった対応などは、私自身が、バーニングプロダクション代表取締役社長の周防郁雄氏との付き合いの中で見聞した事実と一致する点が多く、また一人の女性を大の男たちが集団で虐めるやり方に義憤を感じましたので,陳述書を提出することを承知しました。」

また、笠岡氏は陳述書提出に当たって、金銭的謝礼などは一切受け取っていないことを明記。そして、暴力団組織が1940年代後半から芸能界において巨大な影響力を持ち始め、今日に至るまでその構造が根強く維持されていることを認めた。

陳述書、並びにインタビューにおいて笠岡氏は、芸能界のドンと呼ばれる周防氏の用心棒として努めた期間1)周防氏は問題解決のためにどの暴力団であろうと見境なく利用していた事実2) 谷口氏と周防氏が頻繁に仕事を共にしていた事実、またタレントや役者のキャリアを潰すためならば、彼らが暴力団であれ右翼団体であれ躊躇なく利用した事実3)バーニングプロダクションの幹部や取引先向けにセックスやドラッグ満載の宴会を催す段取りを行った事実などを語った。

笠岡氏によると、周防氏とは2005年に決別したという。発端は周防氏が自らの事務所を離れた女優、水野美紀を殺せと要求してきたことだった。そのような要望はあながち見当違いな依頼とも言えない。笠岡氏は弊誌に「殺人も含めて」数々の犯罪に手を染めてきたと告白した。しかしそれは「若かったし、頭に血が上りやすかった、細かいことは言わないけど、もう二度としない」と断言。 要求を拒否した笠岡氏に、周防氏は今度は言葉を変え畳み掛けてきた。「彼女を消してください」と。

笠岡氏の証言では、彼が依頼を断った時点で、水野氏に命の危険はなくなったものの、周防はどのテレビ局、番組、製作会社も彼女の起用は許さない、どんなメディアも彼女を掲載してはならないと宣言。その後何年もこのような圧力を各方面にかけ続けたという。

インタビュー内で笠岡氏はバーニングプロダクション、そして谷口氏は現在でも彼らに背く人々やスキャンダルを揉み消したいときはヤクザを使って圧力をかけていると語った。これが事実である場合、2011年10月1日に施行された暴力団排除条例によって違法となるため、重大な問題である。

陳述書やこれらの告発に対して、周防氏、谷口氏どちらからもコメントはなかった。
日本の警視庁関係者によって、笠岡氏が周防氏の用心棒であった過去、そして暴力団組長であることは確証された。

谷口氏は以前デイリー・ビースト誌向けのコメントにて吉松氏への嫌がらせ行為を否認した上、私立探偵を送り込んだりしたのは自身ではなく代理人が行ったものであると主張した。

彼の代理人はこの事実を大大的に否定している。

また、吉松氏のエージェント、マット・テイラー氏はデイリー・ビースト誌に対して以下のようにコメントしている。「訴訟の現在の進行についてはお話できません。しかし日本の法廷は谷口氏が吉松氏の自宅にアクセスすることを許可する過ちを犯したので、これを法廷側は認めたくないのかもしれません。日本の法廷は大企業の肩を持つ傾向にあります。いつだって同じような結果です。先進国の中でも男女同権に関しては他国から何十年も遅れをとっている日本では、司法上も女性を擁護するシステムにおいても拠り所がない状況なのです。」

日本でのストーカー被害に対する法律は非常に弱く、これは暴力団にとっても格好のハラスメントの手法となってしまっている。国内外で吉松氏への支持が高い理由の一つに、彼女がストーカーという社会問題に対して声を上げているからという側面もあるだろう。

極右翼の笠岡氏はインタビュー中にさらに語った。慰安婦問題への認識の違いなどから自身よりリベラルである吉松氏の政治的思想に関しては「 ひっかかりがあった」ので陳述書を提出するのは抵抗があったと言う。 バーニングについて喋ったことに対する山口組組員からの苦情も証拠が残らないよう人を介して来ることもあり「私と一緒に歩いていると危ないよ」と笑う。引退してバーニングプロダクションに職を得た警視庁OBたちからの不当逮捕などの嫌がらせもあるそうだ。それでも口を割った理由は、陳述書の締めくくりとして書かれている以下の通りだ。(周防氏にも谷口氏にも )「厳しい判決が下されることを期待します。なぜなら、ヤクザを利用、この国の芸能界における健全な発展を妨げ、芸能界を志す真の才能ある若人の活躍を妨げているのが、周防氏や谷口氏だからです。老い先短い私の最後の奉公のつもりで、この陳述書を認めました」

 

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